3月20日(金)
ドイツ Düsseldorf~近郊 最高気温9℃、最低気温3℃。
曇り 時々 雨。
この季節、近所の広々とした羊牧場や畑では天然の肥料(厩肥)をまくのだが
動物の排泄物の匂いがあまり気にならないおばさんでも
これはかなり強烈なのだ。
風向きで家の中に籠もられるとかなり厳しい(笑)。
この時ばかりは窓を開けずに過ごす。
昨日から始まった・・・そのうち薄れていくだろう。。。
たばこの煙や排気ガスと比べたら何の問題もないんだけどね~。
ここから近所の女性の話。
時々散歩で会う近所に住む女性がいる。
この女性、我々がここに住みだした頃に同じく近所の一軒家に住みだした。
家族はいるが詳しくは分からない。
で、
その頃は散歩で会ってこちらから挨拶をしても返事はなく殆ど無視状態だった。
ま、知らない外国人が話しかけてくるんだから怖かったりもする。
近所の小さなスーパーに行っても同じような感じだったから気にもしなかったけど。
そんなことを気にするほどその頃おばさんには全く余裕がなかった。
どん底だったから。
返事がなくても会うたびについ、連れている犬をみると挨拶しちゃったんだけど
でも、嫌がっていると悪いのでやめた。
ある日気がつくと女性から挨拶をするようになった。
それもとても素敵な笑顔で。
最近では遠くからでも手を振りながら大きな声で挨拶してくれるし
買い物先の町でも出会うと「Hallo!」と声をかけてくれるので初めはびっくりしたものだ。
だって、声をかけてくれる知り合いなんていないから。
自分じゃないと思ったくらい(笑)。
で、
前から気になっている事があった。
女性と犬の散歩でよく会うんだけど
その度に違う犬を連れているし、一回に3匹とか・・・
一体彼女の家には何匹いるのだろう???
もしかしてブリーダー???
いや、それにしてはどの子も大人に見えるのに躾をしている最中という様子。
それにビーグルとかゴールデンとかいるけど
その他は殆ど雑種という感じだし。
なんだか気になっちゃうんだよね~。
これまで犬のいない生活をした事がないから・・・
人生の殆どを保護した犬達と過ごして、今は空から見守ってくれている大事な家族。
先日の散歩でも女性に出会った。
この時は白くて大きな全く落ち着きのない犬を連れていて
初めて見た子だったから気になってとうとう話しかけてしまった。
「その犬は何歳?」と聞いたら7歳だと教えてくれた。
そして、
「この子はスペイン、イタリア、フランス(後忘れちゃったけど)・・・5カ国で厳しい生活をして来て、今度ドイツに来たのよ。」と説明してくれたのだ。
最近テレビで見たばかりだった。
ドイツの動物保護団体の人達が海外で野良犬を保護してドイツに連れて来てティアハイムで面倒を見る番組を。
ティアハイムとは市民や企業からの寄付金で賄われている動物保護施設のこと。
この施設のお蔭でドイツでは野良犬や猫がいない。
思わず「あなたはティアハイムで働いているのですか?」と聞いてしまった。
すると、
ティアハイムで犬のボランティアをしていると教えてくれたのだ。
気になっていた謎が解けた~♪
その後は女性もおばさんに聞きたいことがあったようで(笑)
「どこから来たの?中国?日本?」「あそこに住んでいるのよね?」と。
日本から来ました。あそこに住んでいてオットが馬の仕事をしています等々
話を交わした。
上手く言葉が出なくても「ドイツ語は難しいから」と言ってくれて
「でも、ドイツ語上手に話せるじゃない。学校へ行ったの?」と聞かれ
思わず「学校へ行ったけど試験は不合格だったの」と言わなくていいことまで喋ってしまった(笑)。
女性は優しく
「もっともっと沢山ドイツ語を話せば上手くなるから心配いらない。」と声をかけてくれた。
他にも色々とアドバイスをしてくれたのを聞いていたら感じた。
女性は散歩の時や買い物へ出た時に会うだけのおばさんのことを
「アジア人がドイツで言葉で困ってはいないだろうか・・・」と気に掛けてくれていたんだと。
ティアハイムのボランティアをする優しい女性と出会うとは・・・
空にいるおばさんの家族(犬達)のお蔭かな・・・なんてね(笑)。
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